技

通常、ランドセルのかぶせのふちは「ヘリ巻き」と呼ばれ、革を巻きつけて加工をするデザインがほとんどなのですが、鞄工房山本では「コバ塗り」という仕上げ方法を採用しています。「コバ塗り」という名前だけではどんな方法か想像がしがたいと思います。
コバを磨いてはニスを塗り、コバを磨いてはニスを塗り。
この繰り返しがあるからこそ、紳士鞄にも全く劣らない、
最高のコバ塗かぶせが仕上がります。
それまでのポケットは開口部が狭いので「すこし使いづらいんです」という声があり、小さな子どもにも使いやすいポケットを考案しました。

鞄工房山本オリジナルのポケットには、3種類あります。「オープンポッケ」「ポーチポッケ」「新ポーチポッケ」です。

オープンポッケ:

ダブルファスナーで左右どちらにでも開閉することができ、開口部が手前に80ミリ開きます。
小物の出し入れがしやすくポケットの底のマチ幅が20ミリで、
収納量もあり、笹マチが付いているため、
小さなものが外にこぼれたりすることはありません。
また、ポケット内には家の鍵などを取り付けられる
ナスカン(フック)を備えています。

新・ポーチポッケ:

2011年度から新登場のポケットです。
“ポーチポッケ”をさらに改良し、
L字型ファスナーで開閉する、
スッキリとした形に仕上げました。

なんでポケットは開く必要があったの?何を入れるの?

細かい算数グッズ、ハンカチ、靴下、お手紙用のメモ用紙などを入れておくためです。小さなものはどうしても無くしやすいので、小さいものはここにまとめるようにするのがオススメです!
それが、0番糸で縫い上げるステッチです。0番糸で縫うには、繊細な技術と精神力が必要です。本来、ランドセルの革は厚く、細かく縫わなければ縫い目にムラができてしまってまっすぐ縫うことができません。しかし、0番ステッチは印象的な線でかぶせを演出し、直線と曲線の合わさったランドセルをより引き立ててくれています。「それなら、0番で縫う方法を考えよう!」そして、鞄工房山本のランドセルは0番で縫い上げるようになったのです。このステッチは、どの職人も縫えるわけではありません。
現在、この0番ステッチを仕上げられるのは工房主の山本と、
ベテラン職人の菊谷さんだけ。
今、新たに修行中の若手職人に期待をたくし、
今日も工房ではミシンの音が響きます。
負荷のかかる部分は繊細なため、手で仕上げます。
手縫いでは、高度な技術が必要なため、
熟練した職人が心をこめて縫い上げます。
ランドセルとお子さまをつなぐ、大事な背中の肩ベルトの部分がそうです。


鞄工房山本のランドセルはオンラインショップからもご購入いただけます